就活のOB訪問のやり方【完全ガイド】依頼メール・質問例・マナーまで徹底解説
📋 この記事でわかること
- ✓OB訪問の依頼メールの書き方と例文
- ✓当日のマナーと質問例30選
- ✓お礼メールの書き方と例文
- ✓OB訪問のNG行動と対策
「OB訪問ってどうやってアポを取るの?」「当日何を聞けばいいかわからない」——毎年多くの就活生から、こうした悩みを聞きます。OB訪問は企業研究と選考対策を同時に深められる、就活で最も効果的なアクションのひとつです。
この記事では、OB訪問の依頼メールから当日の質問例30選、お礼メール、NG行動まで、はじめての方でも迷わず実践できるように解説します。
OB訪問とは何か(目的と就活での役割)

OB訪問は、企業で働く先輩社員と直接話すことで、採用ページや説明会では得られないリアルな情報を収集できる機会です。
OB訪問(OG訪問)とは、志望企業や興味のある業界に勤める先輩社員・卒業生(OB/OG)に時間をもらい、仕事や職場環境について話を聞く活動を指します。採用選考の一環として実施している企業も増えていますが、基本的には選考外の自主的なアクションです。
OB訪問の3つの目的
| 目的 | 具体的なメリット |
|---|---|
| ①企業・業界理解を深める | 公式情報では語られない現場の実態・キャリアパスを知れる |
| ②志望動機・ESの精度を上げる | 現役社員の言葉を引用することで説得力が増す |
| ③人脈・接点をつくる | 人事や現場社員に顔を覚えてもらい、選考でのアドバンテージになる |
OB訪問はいつから始めるべきか
OB訪問は、就活解禁(大学3年生の3月)より2〜3ヶ月前の12月〜2月から始めると効果的です。解禁後は先輩社員も多忙になり、アポが取りにくくなるためです。志望度の高い企業ほど早めに動きましょう。
リクルートの「就職白書2024」によると、内定者のうち約67%が「OB訪問が選考に役立った」と回答しており、特に商社・金融・コンサル業界では早期のOB訪問が一般的になっています。
就活全体のスケジュールについては、就活はいつから始める?大学3年生の年間スケジュール完全版もあわせて参考にしてください。
OB訪問の依頼メールの書き方(例文付き)

OB訪問の依頼メールは、相手に「会ってみたい」と思わせる第一印象を左右する最初のステップです。
依頼メールは「誰が・なぜ・何を聞きたいか」の3点を簡潔に伝えること。長文は避け、相手の負担を最小限にする配慮が承諾率を高める鉄則です。
依頼メールの構成
依頼メールに含める5要素
- ▶①件名:大学名・氏名・用件を明記する
- ▶②自己紹介:大学・学部・学年・氏名
- ▶③きっかけ:なぜその方にコンタクトしたか
- ▶④目的:何を聞きたいか(具体的に1〜2点)
- ▶⑤候補日程:2〜3つ提示し、相手に選んでもらう
OB訪問依頼メール例文(大学の就職支援室経由)
○○株式会社
○○部 △△△△様
突然のご連絡をお許しください。
○○大学経済学部3年の○○○○と申します。
このたびは、大学の就職支援室を通じてご連絡先をご紹介いただき、
ご連絡さしあげました。
現在、就職活動に向けて貴社への関心を深めており、
実際に現場でご活躍されている△△様のお話をうかがいたく、
OB訪問をお願いしたいとご連絡しました。
特に、貴社の〇〇事業における仕事の進め方や
入社後のキャリアパスについて、ぜひお聞かせいただけますと幸いです。
お時間は30分〜1時間程度いただければと存じます。
ご都合のよろしい日程を下記より選んでいただけますと大変助かります。
・○月○日(月)10:00〜18:00
・○月○日(水)13:00〜18:00
・○月○日(金)10:00〜15:00
対面・オンラインいずれにも対応可能です。
お忙しい中大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
○○大学経済学部3年
○○○○
メール:xxx@xxx.ac.jp
電話:090-XXXX-XXXX
LinkedInやOB訪問アプリを使う場合のメッセージ例
OB訪問プラットフォーム(Matcher、ビズリーチ・キャンパス等)を使う場合は、より短いメッセージで問題ありません。
○○様が担当されている△△業務に強い関心を持っており、
ぜひ30分ほどお話を聞かせていただけないでしょうか。
特に「入社1〜3年目のリアルな業務内容」と
「就活で意識してよかったこと」をお聞きしたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
OBを探す主な方法4つ
| 方法 | 特徴・使い方 |
|---|---|
| 大学の就職支援室 | OB名簿を管理。学校名が後ろ盾になるため承諾率が高い |
| OB訪問アプリ(Matcher等) | 訪問を歓迎している社会人が登録。マッチングがスムーズ |
| ビズリーチ・キャンパス | 大学OB/OGのみと繋がれる。同じ大学の先輩なので話しやすい |
| インターンで知り合った社会人 | 接点があるためハードルが最も低い。インターン終了後にすぐ依頼するとよい |
OB訪問の機会を増やしたいなら就活エージェントも活用しよう
OB訪問当日の流れとマナー

当日は「準備8割・本番2割」と心得て、事前の企業・人物調査と質問リストの準備を万全に整えましょう。
当日の基本的な流れ
| 10分前 | 指定場所に到着。スマホの電源をマナーモードに設定 |
| 開始時 | 「本日はお時間をいただきありがとうございます」と挨拶。名刺をもらったら丁寧に受け取る |
| 自己紹介 | 大学・学部・学年・氏名・就活の状況を1分以内で簡潔に |
| 質問タイム | 事前に優先順位をつけた質問リストを手元に置いて進める |
| まとめ | 「最後に、就活生へのアドバイスをいただけますか」で締めくくり |
| 終了時 | 時間通りに終わらせる。終了後すぐにお礼メールの下書きを作成 |
服装・持ち物チェックリスト
| カテゴリ | 確認事項 |
|---|---|
| 服装 | スーツ着用が基本。「私服でOK」と言われた場合もオフィスカジュアル推奨 |
| 持ち物 | メモ帳・筆記用具(スマホメモより手書きの方が印象が良い) |
| 事前準備 | 企業HP・IR資料・ニュースを確認。OBの経歴をLinkedInで確認しておく |
| 質問リスト | 10〜15問を準備し、優先順位の高い5問をまず聞く |
当日のマナー3原則
1. 時間厳守:5〜10分前到着が基本。万が一遅刻しそうな場合は必ず事前に連絡してください。
2. メモをとる:話を聞きながらメモをとる行動は「真剣に聞いている」という姿勢を示します。スマホよりノートの方が「真剣さ」が伝わります。
3. 持ち時間を守る:「1時間お願いします」と伝えたなら、きっちり1時間で切り上げること。相手の時間を尊重する姿勢が長期的な信頼につながります。
厳選!OB訪問で聞くべき質問30選
事前に準備した質問の質が、OB訪問の成果を大きく左右します。
質問は「自分で調べればわかること」は避け、「その人だからこそ答えられること」に絞りましょう。「競合他社との違いは何ですか?」など、HPに書いてある質問は「準備不足」と判断されかねません。
【業務・仕事内容】に関する質問
- 1日のスケジュールを教えてください。朝から何をされていますか?
- 入社直後に最初に担当した業務は何でしたか?
- 現在のポジションで最もやりがいを感じる瞬間はいつですか?
- 逆に、仕事で一番つらいと感じる場面はどこですか?
- 仕事で必要だと感じたスキルはなんですか?学生時代に身につけておけばよかったと思うことはありますか?
- 入社前のイメージと入社後の現実でギャップを感じたことはありましたか?
【キャリアパス・成長】に関する質問
- 入社後のキャリアパスはどのようになっていますか?異動のペースは?
- 社内での昇進・昇格に必要な条件を教えてください。
- ○○様は入社何年目でどんな業務を担当するようになりましたか?
- 長期的なキャリアとして社内起業や海外赴任の機会はありますか?
- 副業・社外活動への会社の姿勢はどうですか?
【社風・職場環境】に関する質問
- チームの雰囲気・人間関係を率直に教えてください。
- 残業はどのくらいありますか?繁忙期と閑散期の違いは?
- リモートワークの実態(週何日など)を教えてください。
- 社内での失敗に対する文化はどうですか?挑戦を称える雰囲気はありますか?
- 「この会社に合う人・合わない人」の特徴はどこだと思いますか?
- 入社してよかったと思う瞬間を教えてください。
【選考・就活対策】に関する質問
- 選考で評価されやすい志望動機の切り口はありますか?
- ○○様が就活当時に書いたESで、意識していたことを教えてください。
- 面接で実際に聞かれた質問と、どう答えたかを教えていただけますか?
- 複数内定があった中でこの会社を選んだ決め手はなんですか?
- 採用担当者が特に重視しているポイントは何だと思いますか?
- 学生時代にやっておいてよかったことを1つ挙げるとしたら何ですか?
【業界・会社の将来】に関する質問
- 今後の業界トレンドをどう見ていますか?
- この会社が5〜10年後に注力していく事業はどこだと思いますか?
- 競合他社と比べて、この会社の強み・弱みをどう感じていますか?
【締めの質問】必ず使いたい4問
- 就活生へのアドバイスを一言いただけますか?
- もし就活をやり直すとしたら、何を変えますか?
- 今の私のような就活生に、特に読んでほしい本や情報源はありますか?
- 最後に、他に話を聞いた方がいい社員の方をご紹介いただけますか?
OB訪問経験のある内定者の間では、「最も役に立った質問」として「入社前後のギャップ」と「この会社に合う人・合わない人」を挙げる声が多く見られます。表面的な情報ではなく、本音を引き出せる質問を優先してください。
お礼メールの書き方(例文付き)
お礼メールは訪問終了から24時間以内、できれば当日中に送るのが鉄則です。
「お礼メールくらいは誰でも送るだろう」と思いがちですが、実際には送らない学生も少なくありません。しかも、内容が「ありがとうございました」だけでは印象に残りません。話の内容を具体的に引用し、自分の学びを一文で添えることで、相手に「会ってよかった」と感じてもらえます。
お礼メール例文
○○株式会社
○○部 △△△△様
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
○○大学経済学部3年の○○○○です。
△△様から「入社2年目で担当顧客を一から開拓した」というお話をうかがい、
主体性を発揮できる環境が貴社にあることを実感しました。
また、「志望動機は”なぜこの会社でなければならないか”を問われる」という
アドバイスは、今後のES作成に必ず活かします。
今回いただいたお話を踏まえ、貴社への志望度がさらに高まりました。
改めてご丁寧に対応いただけましたこと、心より感謝しております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
○○大学経済学部3年
○○○○
メール:xxx@xxx.ac.jp
電話:090-XXXX-XXXX
お礼メールの3つのポイント
①当日中に送る:翌日になると「すぐに感謝を伝えた」という印象が薄れます。訪問後、帰宅してすぐに送りましょう。
②話の内容を具体的に引用する:「〇〇様がおっしゃった△△という話が印象的でした」のように、会話の具体的な内容を引用してください。定型文だけのお礼は記憶に残りません。
③自分の気づきや次のアクションを添える:「今日の話を踏まえてESを書き直します」など、行動への反映を書くと誠実さが伝わります。
OB訪問でやってはいけないNG行動
よかれと思った行動が相手に「この学生は少し……」と思わせてしまうことがあります。
絶対にやってはいけないNG行動5選
⚠️ NG行動と理由
| 給与・年収を直接聞く | 「お金目当て」という印象を与える。年収は「大卒初任給の平均や昇給の仕組みを教えてください」と間接的に聞くこと |
| 選考を有利にする依頼 | 「人事に紹介してください」「推薦してください」は相手を困らせる。自然に繋げてもらえるよう関係を築くこと |
| 「入社するか迷っている」発言 | 時間を割いてくれた相手への配慮が感じられない。志望度は高めに伝えること |
| HPに書いてある質問をする | 「事業内容を教えてください」などは準備不足の証拠。調べればわかることは聞かない |
| 録音・録画の無断実施 | 相手の同意なしに録音するのは信頼関係を壊す。メモをとることで対応すること |
やりがちな「もったいない行動」3選
①質問をしすぎて会話が一方通行になる:質問を矢継ぎ早に飛ばすと「インタビュー」になってしまいます。相手の答えに対して感想や自分の考えを添えて、対話にしましょう。
②メモばかりとって目を合わせない:メモは欠かせませんが、相手の話を聞きながら適度にアイコンタクトをとることも忘れずに。
③お礼メールを送らない(または遅い):OB訪問後にお礼メールを送らない学生は意外と多く、それだけで相手の印象に残りません。訪問当日中の送付を徹底しましょう。
志望動機の具体的な書き方については、就活の志望動機書き方完全ガイドも参考にしてください。
就活のサポートは一人で抱え込まず、エージェントを活用しよう
先輩の声カード(3名)
OB訪問を経験した先輩たちのリアルな声を紹介します。
経済学部4年(総合商社内定)
「OB訪問を5社・計12人にお願いしました。正直、最初は断られることも多くて心が折れそうでしたが、ビズリーチ・キャンパスに登録してからは承諾率が上がりました。実際に話を聞くと、説明会では気づかなかった”部署による文化の違い”がわかり、最終的な志望先が変わるほど影響を受けました。準備した質問リストの中で一番刺さったのは”入社してから後悔したことはありますか?”という質問で、そこから本音が出てきた気がします。」
理工学部4年(IT企業内定)
「理系なのでOB訪問は必要ないかなと最初は思っていたんですが、インターンで知り合った先輩に誘われて初めてやってみたら、ESのレベルが全然違うと就活仲間から言われました。特に”仕事で使っている技術スタック”を聞いたことで、入社後の具体的なイメージが持てて、面接での説得力が上がったと思います。お礼メールは絶対に当日中に送ること、これだけは守ってください。」
文学部3年(広告代理店内定)
「文系でOB訪問を3社やりましたが、業界研究の深さが全然違いました。特に”競合他社と比べたときのこの会社の弱み”を聞いたら、OBの方が率直に話してくれて、入社後のギャップが少なくなったと思います。最終面接で”OB訪問での話が決め手になりました”と言ったら面接官の目が変わって、それ以降の雰囲気がよくなりました。企業分析の深さをアピールする材料としても、OB訪問は本当に使えます。」
OB訪問の経験者に共通する傾向として、「企業理解の具体性」が選考評価に直結しやすいといわれています。OB訪問を通じて得た情報を、面接・ESでの「一次情報」として活用することが重要です。
就活エージェントの活用については、就活エージェントおすすめ10選【2026年最新】大学生向け完全版も参考にしてください。
よくある質問(5問)
OB訪問についてよく寄せられる質問にまとめてお答えします。
Q1. OB訪問は就活で必須ですか?
必須ではありませんが、OB訪問をした就活生のESや面接の深さは明らかに違います。厚生労働省の調査(2023年)でも、企業側が評価するポイントとして「企業理解の深さ」が上位に挙がっています。志望度が高い企業は特に実施してください。
Q2. OB訪問の断られ率はどのくらいですか?
ルートや方法によって異なります。大学の就職支援室経由では承諾率が高く(60〜80%程度)、OB訪問専用アプリ(Matcher等)も訪問を歓迎している社会人が登録しているため承諾率は高めです。突然のSNSDMは返信率が低い傾向があります。なお、リクルートの就職白書2024でも、学生と企業の接点として「OB/OG訪問」の有効性が継続的に報告されています。
Q3. OB訪問は何社・何人にするのが理想ですか?
志望企業1社につき2〜3人、複数の部署やポジションの方に話を聞くのが理想です。1人だけの意見に偏らず、複数の視点から企業を見ることで、より客観的な判断ができます。
Q4. オンラインOB訪問と対面OB訪問、どちらがいいですか?
どちらでも構いません。相手の都合を優先するのが基本です。対面の方が会話の深みは出やすいですが、オンラインの方が時間的な融通が効くため承諾を得やすい場面もあります。依頼時に「対面・オンラインどちらでも対応可能です」と伝えると相手の負担を下げられます。
Q5. OB訪問はいつまでにすればいいですか?
本選考が始まる2〜3ヶ月前が理想です。大学3年生の12月〜2月に動き始めると、ESや面接に間に合うタイミングで情報収集できます。選考解禁後(3月以降)は先輩社員も多忙になるため、アポが取りにくくなります。早めの行動が鍵です。
関連記事
就活をもっと効率よく進めるために、あわせて読んでほしい記事を紹介します。
まとめ
OB訪問は「就活を有利に進めるための最強の情報収集手段」です。最後に要点を整理します。
OB訪問の進め方まとめ
- OBを探す方法は「大学就職支援室」「Matcher」「ビズリーチ・キャンパス」の3つが効果的
- 依頼メールは「誰が・なぜ・何を聞きたいか」を簡潔に書き、候補日程を3つ提示する
- 当日は10分前到着・手書きメモ・時間厳守の3原則を守る
- 質問は「HPに書いていないこと」「その人だから聞けること」に絞る
OB訪問後にやるべきことまとめ
- お礼メールは訪問当日中に送る。具体的なエピソードを引用して定型文にしない
- 聞いた内容をESや面接の「一次情報」として必ず活用する
- 紹介してもらえそうなら「他にも話を聞ける社員の方はいますか?」と聞いてネットワークを広げる
- 志望度が高い企業には複数人(2〜3名)にOB訪問して多角的に企業を理解する
OB訪問は慣れるまで怖く感じるかもしれませんが、ほとんどの社会人は学生からの相談を歓迎しています。まず1社・1人に依頼メールを送ることから始めてください。まず今日、MatcherかビズリーチキャンパスでOBを1人探してみてください。実際に動き始めると、ESの志望動機の解像度が一段階上がり、面接での深堀りにも答えられるようになります。









































